traveling with...

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親子で行く旅

結婚して子どもが出来たら、家族で旅しながら冒険するのが夢だった。

息子が初めて行った海外は、旦那さん家族のいるハワイ。(旅というより、里帰りか。)

1才になったばかりの頃だった。

ロングフライトに耐えられるか心配したが、夜のフライトだった為、終始ぐっすり眠ってくれて助かった。

幸い息子は穏やかな性格で、飛行機の中で泣き喚いたことが殆どない。

遅くまで授乳をしていたのだが、旅中の「おっぱい」には とても助けられた。

離陸、着陸の時、おっぱいを飲ませると、スッと寝てくれたし、(耳抜き効果もあるらしい)  発熱しても、おっぱいだけは飲んでくれたので 点滴替わりに役立った。

今まで息子とは、NY、ハワイ、台湾、タイ、ジャマイカなど 色々な所を旅してきた。

行く度に最高な思い出が増えていく。

モロッコ、インド、スペイン、メキシコ、アルゼンチン、アフリカ、、もっと一緒に旅したい!

とは言え 子ども連れの旅は、責任も重大だ。


息子が2歳半の頃、私の大好きなバリに行った。

滞在4日目、息子が高熱を出した。

今までハワイに行くと 必ず熱を出し、次の日にはケロッとしていた息子。

今回もすぐに落ちつくだろうと思っていたが、2.3日経っても一向にひかない。


聞くと、まだ幼い息子。

プールや海の水を「おいしい!」なんて言って飲んでしまったようだ。

(オーマイガット!!!)
 

その後、ヌサドゥアからウブドの伝統的な宿へ移動した。

観光は一切せず、ひたすらおっぱいをあげながら、ぐったりとした息子を連れ 病院を往復する日々。

 

むせ返るような大自然の中、泣き叫ぶ息子をおさえて点滴をした。

下がってもまた跳ね上がる熱。

ムチムチだった息子がだんだん軽くなって行くのを感じ、寝不足の私は気が狂いそうだった。

あの朦朧とした中でみた、ウブドのジャングルや月は、夢のように濃くて美しかった。

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結局、旅の最終日まで熱は下がらなかった。

帰りのフライトを諦めかけた時、奇跡的に熱が下がり 無事、日本に帰ることができた。

5才の時のNY滞在中も、友人のフレンチブルドックと戯れた後 息子の様子がおかしくなった。  

真夜中の救急病院へ駆け込むと、『アナキフィラシー』一歩手前だった。と言われ、ヒヤッとした。

子どもが突然苦しむのを見るほど、恐ろしいことはない。

それが言葉も違う海外で起こった時は、尚更だ。

 

母に、「そんな風に連れ回すのは、あなたのエゴだ。」と言われたことがある。

そうなのかも知れない、とも思う。


こどもにとっては、毎日が冒険だし、日々近所の友達と過ごしていれば 沢山のことを学べるし、幸せなのだ。

 

でも私は、旅に行き 非日常を感じることで、より感覚を研ぎ覚ますことができる。

楽しているだけじゃ味わえない経験を、家族で共にしたいと思う。

 大変なこともあるけれど、そうじゃないと見えない景色や感動が必ずあるから。

学校では、学べないことを肌で感じられる旅。

理屈ではなく、ただ旅が好き。

そんなママのところに生まれてきちゃった彼。

幸い、息子も旅を楽しんでくれている。

今や、家族だけで旅するよりも 友達家族と一緒の方が楽しそうだけど。

それもまたいいよね!

もう暫くは、一緒につきあってね。

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